ホーム > 聖書の学び > 愛の章13
←トップへ戻る ←聖書の学びへ戻る  || ←戻る(12) << 愛の章13 >> 次へ(14)→

愛の章 13

「神の愛」

読むみことば: 第一ヨハネ4:16
覚えるみことば: イザヤ49:15
参考にするみことば: ローマ8:26-27
教育目標: 人間を創造して耕作しておられる神の愛について悟り、自由意志によって神のまことの子どもとなるようにする。
 アメリカで9・11テロによって数多くの人が惨事にあった時のことです。救助隊員たちがある死体のぎゅっと握りしめた手を見て、「何がそんなに大切だから、死にかけていながらも手離せなかったのか」と気になって、硬くなった指を開いてみました。はたして、その中には子どもの手がありました。お母さんが子どもを救うために、最後の瞬間までその手を離さなかったのです。
 それなら、私たちに向けられた神の愛はどうでしょうか? <イザヤ49:15>に「女が自分の乳飲み子を忘れようか。自分の胎の子をあわれまないだろうか。たとい、女たちが忘れても、このわたしはあなたを忘れない。」と書かれています。

1. まことの子どもを得るために人間を耕作しておられる神

 神は最初の人アダムを造られた後、エデンの園に置かれました。そこは神秘的なほど美しい所でした。さまざまな花と木が育って、かわいい動物がはね回って、どこへ行こうが豊かな実がぎっしりなっていました。そして、アダムのためにエバというかわいい助け手も下さいました。アダムが自分でさびしいと感じたからではなく、永い歳月おひとりでおられた神が、その心をあらかじめ推し量って施された愛なのです。
  最初の人アダムはエバと一緒に最上の環境で、永い歳月神とともに歩んで、万物の霊長として大きい権勢を味わって生きていました。しかし、限りない神の愛をいただいたのに、いざ神の心はというと感じられませんでした。自分たちが苦労して得たものでないので、大切さと有難さがわからなかったのです。不幸や死を体験したことがなかったので、その意味を知らず、憎しみを感じたことがないので、愛のまことの価値もわからなかったのです。つまり、相対性を体験したことがなかったのです。
  アダムとエバが蛇に惑わされて、善悪の知識の木の実を取って食べたのも、このためです。神が「それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」(創世記2:17)と仰せられたのに、死が何か知らなかったのです。

  それなら、神は彼らが善悪の知識の木から取って食べることをご存じなかったのでしょうか? そうではありません。神はすべて知っておられましたが、アダムとエバに自分で選べる自由意志を下さいました。これには人間耕作という摂理が隠されています。神は最初の人アダムが涙、悲しみ、苦しみ、死などを体験することで、やがて天国に行って、自分が味わっているものがどれほど尊くて貴重なものなのか、悟ることを願われました。エデンの園とは比べられないほど美しい天国で、とこしえに愛を分かち合い、まことの幸せを味わうことを願われたのです。
  結局アダムとエバは自由意志によって神のことばに聞き従わなかったので、エデンの園から追放されてしまいました。天下万物を支配していたアダムが権力を失うと、その下にいた動植物まで呪われました。豊かで美しかったこの地上も、いばらとあざみを生えさせ、顔に汗を流さないと食を得られなくなりました。
  神はたとえ聞き従わなかったアダムとエバであっても、エデンの園と全く環境の違うこの地上で生きていかなければならない彼らのからだを守るために皮の衣を作り、彼らに着せてくださって、この地上に送り出されました。子どもの将来のために、しばらくそばから離す親の心のように、いても立ってもいられなかったでしょう。
  このような神のお心とは違って、人間耕作が始まって以来、人類は急速に罪に染まり、神から遠ざかっていきました。それで、<ローマ1:21-23>に「それゆえ、彼らは神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなりました。彼らは、自分では知者であると言いながら、愚かな者となり、不滅の神の御栄えを、滅ぶべき人間や、鳥、獣、はうもののかたちに似た物と代えてしまいました。」とあるのです。

2. 世界の始まる前からイエス・キリストを備えられた神

 <第一テモテ2:4>に「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。」とあるとおり、神の愛は特定の時代、特定の人にだけに向けられているのではありません。すべての人が救いに至り、美しい天国で永遠に愛を分かち合えることを望まれました。それで、愛なる神は罪と悪に落ちて、死へと走って行く人類を救うために、ひとり子イエス様をなだめの供え物として渡してくださいました。神は最初の人アダムが不従順の罪を犯すことを知っておられたので、世界の始まる前からイエス・キリストを備えられました。
  そして、時期が来て、イエス様の尊い血によって「罪から来る報酬は死」という、罪人が払うべき代価を代わりに払ってくださいました。<ヘブル9:22>に「それで、律法によれば、すべてのものは血によってきよめられる、と言ってよいでしょう。また、血を注ぎ出すことがなければ、罪の赦しはないのです。」とあるとおり、神は人類のすべての罪を贖うために、イエス様の尊い血を注ぎ出すようにされたのです。私たちに向けられた神の濃い愛だったのです。
  それで、<第一ヨハネ4:9>に「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。」とあるのです。ただ神のみこころに従って、イエス様は木の十字架にかけられて死なれましたが、何の罪もなかったので、死の力を打ち破って三日目によみがえられ、これによって私たちに救いの道が開かれました。ひとり子を与えるということは、口で言うほどやさしいことではありません。子どもは自分のいのちより大切な存在ですから、神がひとり子イエス様を与えてくださったことは愛の極致と言えるのです。

3. 聖霊を賜物として下さって天国まで導かれる神

 神の愛はここで終わりません。イエス・キリストを受け入れて罪が赦された人に、聖霊を賜物として下さるのです。聖霊は神のお心です。神は、十字架につけられて死なれたイエス様がよみがえり、天に上られた後、私たちの心の中に助け主聖霊を遣わして、弱い私たちを助けるようになさいました。
  <ローマ8:26-27>に「御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように祈ったらよいかわからないのですが、御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます。人間の心を探り窮める方は、御霊の思いが何かをよく知っておられます。なぜなら、御霊は、神のみこころに従って、聖徒のためにとりなしをしてくださるからです。」とあるとおり、御霊は私たちが罪を犯せば、言いようもない深いうめきによって立ち返るように導かれます。信仰の少ない人に信仰を加えて、望みのない人には天国の望みを加えてくださいます。お母さんが子どもを細やかに養い育てるように、転ぶのではないか、けがをするのではないかと、時に応じて御声を聞かせて、天国まで私たちを導いてくださるのです。

  このような愛を深く悟るなら、誰でも神を愛するしかありません。私たちが神を心から愛するなら、神は返しきれないほど大きくて驚くべき愛で返してくださいます。健康である祝福だけでなく、すべての点でも幸いを得て栄える祝福を下さいます。これは霊の世界の法則でもありますが、同時に祝福されて答えられることを通して、私たちが神の愛を感じることを願われるからです。
  皆さんが初めて神を見つけて、いろいろな問題が解決されたとき、「私のような罪人も赦してくださった」という愛に感謝して、「神様の大きい恵みに何をもって報いようか」と思ったでしょう。心配、憂いがなく、病気や苦しみ、死のない永遠の天国を下さった神の愛に胸が熱くなりました。
  神はいつも私たちに最も良いものを与えたいと願っておられます。神は愛だからです。それで、<第一ヨハネ4:16>に「私たちは、私たちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。愛のうちにいる者は神のうちにおり、神もその人のうちにおられます。」とあるのです。

  人は自分が神をまず愛したと思いますが、そうではありません。神のほうがまず御手を差し伸べてくださったのです。私たちに愛されるほどの資格があって愛されたのではありません。罪人として死ぬしかない私たちのために、ひとり子まで渡してくださった神の愛があったので、私たちが神を見つけられたのです。
  やがて私たちが天国に行けば、美しい冠と輝く亜麻布の衣、黄金、宝石で造られた天国の家など、神が備えられた愛のプレゼントに口をポカンと開けたままでしょう。皆さんは、私たちがこの地上で生きていく間も、そのような報いとプレゼントを備えて、永遠の栄光の中にともにいる日を指折り数えて待っておられる神の愛を心の奥深く感じて、いつも感謝があふれる日々になりますように。


●まとめと適用
1. 神の愛に関する聖句でないものを選んでください。
@イザヤ49:15 A第一ヨハネ4:16 B第一ヨハネ4:9 C第二コリント5:17


2. 神が私たちに与えられた愛に関して、間違っているものを選んでください。
@世界の始まる前からイエス・キリストを備えて、救いに至るようにされた。
A神はアダムが善悪の知識の木から取って食べるとは思われなかった。
Bまことの子どもと愛を分かち合うために人間を耕作されている。
C私たちの中に聖霊を賜物として下さって、天国まで導いておられる。


3.皆さんにとって、神様の愛が最も熱く感じられた時はいつでしたか?


----------------------------------------------------------------------------



●今週の課題
次回は「愛の章」の最終回、「キリストの愛」について学びます。聖書の中でイエス様の愛を一番感じた箇所はどこですか?

知って力にしましょう!
 「善悪の知識の木の実」とは?
エデンの園の中央にあった、善悪を知るようにする実である。「いのちの木の実」はりんごと似た形で赤みを帯びているが、「善悪の知識の木の実」は桃と似た形で、ピンクの光を帯びている。神は善悪の知識の木について「しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」と厳しく戒められた。ところが、エバがその実を取って食べ、夫のアダムに与えたので、結局、人の主人である霊が死ぬようになって、エデンの園からこの地上に追放されてしまった。


←戻る(12) << 愛の章13 >> 次へ(14)→
←トップへ戻る ←聖書の学びへ戻る